心がほっこり・・・皆さんのひな祭りエピソード

■藤原さん(仮)
我が家には娘が二人います。我が家は毎年、私が小さな頃に飾っていた雛人形を飾って雛祭りをお祝いします。
去年の雛祭りのときに親戚や同じマンションの仲良しファミリーを招き、いつもと違う雛祭りパーティーを催しました。
豪華な雛飾りではなくて、小さな三段の雛人形でしたが、娘二人は気に入っていて毎年楽しんでいました。
その去年の雛祭りパーティーのときです、狭い我が家に子連れがかなりの人数集まりまして、子供たちが騒ぎ出すとパニック状態になってしまっていて、さすがにこれはやり過ぎたと思っていたのですが、案の定事件は起きてしまいました。
雛人形が飾ってあるリビングで、うちの娘と主人、子供たちの父親が遊んでいました。私たちはキッチンやダイニングにいたのですが、戯れて遊んでいる勢いで主人が雛人形にダイブというかクラッシュというか。
はしゃぎ過ぎたみんなを止めればよかったと今は後悔していますが、そんなこと思ってももう遅い。すべてではないですが、雛人形の首は傾くわ着物は破けてるわで無惨な状態に。
それを目の当たりにした雛人形を気に入っている娘二人もショックで大泣き。主人がクラッシュしたのと泣き喚く娘たちを見て驚いて泣くその他の子供たち。ひっちゃかめっちゃかになった去年の雛祭りでした。
今年も雛祭りがやってきますが、あの気に入っていた雛人形はありません。修理をしようとも思ったのですが、壊してしまった主人が『可哀想なことをしてしまったし修理にも費用はかかることを考えると、この際だから新しく雛人形を買いに行こうか』と言ったのです。
確かに私の雛人形はとても古いですし、娘たちも悲しい思いをしたので買ってあげることにしました。
そこで来週末に岩槻へ行ってみる計画を立てています。岩槻というのは埼玉にある雛人形作りが盛んな街というのは有名で、同じ埼玉在住の者として他で買う理由はありませんからね。かと言って、岩槻で実際に購入したことがもちろんないので、ネットで調べていると岩槻が雛人形や五月人形で有名になった歴史を知ることができました。
岩槻というのは江戸時代に城下町として栄えていて、当時、桐の産地で桐細工が盛んだったそうです。その桐細工は、桐の粉が多量に出るらしいのですが、この桐の粉が人形作りをするのにとても良いもので、発色も良くなる・丈夫で壊れにくい・土の人形よりもきめ細かいという優れた点があるのだそうです。それを知った京都の工匠たちが雛人形作りを岩槻で始め、岩槻は関東一の雛人形の産地になったそうです。
岩槻は雛人形のお店がかなりたくさんあるようですが、実はもう見るお店を二店に絞っています。
一つは岩槻のなかでも比較的大きいというか有名なところで、もう一つは外れのほうにポツンとある老舗のような人形店です。両店舗とも、クチコミサイトではなくて個人が趣味でやっているであろうブログに雛人形はここで買うと良いなんていう高評価を綴っているのをいくつも発見しました。
逆にここはちょっと・・・という店舗も見つけたので、やはり純粋に良いと言われている店舗に行きたいと思いますからね。
主人とも相談して、その二店に絞った良心的そうなお店を見て来ます。普段あまり物を買ってあげないし、壊れたら直して大切に使おうという教育方針なので、今回雛人形を買ってあげたら凄く喜ぶと思います。あ、今年の雛祭りのお祝いは小規模のお食事会にする予定です(笑)。

■平塚さん(仮)
今朝はどうしてか子どもたちが早く起き出して、遊んでいたかと思うとケンカが始まってしまって大変でした。休日でもこんな時間に起きることはないのに珍しい。
旦那も昨日遅くまで会社の人と飲んでいたのでグッタリしたままで全然起きてくれないし。起きたと思えば雛人形を買いに行くの来週にしない?なんて言い出すし。マトモな人間はこの家にはいないのかとイライラしました。
子どもたちは今日みんなで雛人形を見に行くというのを知っていたのか、キャピキャピしていました。
ようやくお昼頃に自宅を出ることができ、主人は何も食べずだったのでブランチをしてから岩槻に行くことに。ランチは岩槻に入る前に見つけたファミレスです。
ブランチを終えていよいよ本題、雛人形選びです。もっとファミレスでゆっくりしたかったのですが、これ以上雛人形を見に行くまでの時間がかかると子どもたちが騒ぎ出すと思い、さっさと終えました。
雛人形や五月人形のお店がいっぱいあるのですが、仲の良いご近所さんに特定の雛人形屋さんを聞いていたので、直でそこへ入りました。お店の方は当然詳しいのですが、これ素人がぱっと入ってぱっと買うなんて不可能だなと思いました。というかテキトーなものを選ぶのは怖いし、むしろしちゃいけないって感じました。
娘たちはとにかく雛人形の多さに逆に静かになってくれて良かったですけど、1時間弱で雛人形を決定しました。主人はなんでもいいんじゃない?という雰囲気だったのに、最終的には随分と熱心に話を聞いていましたね。男ってそーいうことありますよね。
ま、そんなことは置いておいて、目的の雛人形を購入できたので一安心です。去年まで私が小さい頃から飾っていた雛人形を出していましたが、私の母が新しいのを買ってあげなさいと、融資してくれたんです。
別に可哀想というわけではなくて、ふたり姉妹ですから女の子のために雛人形をと思ったのかもしれません。
当の本人たちは新しい雛人形が自分たちのものになると分かるとひたすらキャッキャ言っているだけですけどね。今年の雛祭りのときは騒がしくなりそうです。

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